かつての憧れだった美術部の先輩・鷲尾めい。天才的な才能とミステリアスな雰囲気…全てがカッコよくて、尊敬していた先輩。卒業から10年が経ち、挨拶に伺うとそこにいたのはだらしなく堕ちた姿。いや、、これも天才が故の風体なのかもしれない…。家にあがるとそこには乱雑にモノが置かれていた。一見その空間は無秩序が支配しているように思えるが、雑然とした混沌に交じって漂っているのは間違いなく創作の空気。やはり先輩は今も美術の世界にのめり込んでいるらしい…。これは、ジメジメとした夏に火照ったカラダを露わにする天才芸術家の性欲の暴走とそのエロスに飲まれていったボクの夏の思い出の記録。